肌がくすんでいると、気分も曇りがちになる、そんな気持ちまで左右してしまう肌のくすみはお肌の天敵です。
くすみとは、お肌が本来持っているはずの透明感やうるおい、明るさが失われてしまい、顔全体が暗っぽく見えるようになるお肌の状態をいいます。
お肌がくすんでいるということは、肌に何らかの原因でトラブルが起こっているということです。
そのままにしていれば、くすみ以外のほかのトラブルも引き起こしかねませんので、注意が必要です。
くすみの原因や、予防となるターンオーバーの正常化について、詳しく見ていきましょう。
くすみの原因と対策
くすみにはいくつかの種類があります。
タイプによってケア方法は違います。
まずは自分のくすみのタイプを知り、肌に合ったお手入れを行いましょう。
いくつかのタイプが混合している場合もあります。自分のくすみの状態を日ごろから鏡でチェックしてみましょう。
メラニンくすみ
メラニンくすみとは、日焼けや炎症といったダメージにより、メラニンが大量に作られ、排出がスムーズにいかなかったことによるくすみの状態のことです。
この場合に効果的なのは、美白成分が含まれた化粧品を使ってのケアです。
ビタミンC誘導体やプラセンタ、トラネキサム酸やエラグ酸、コウジ酸などというさまざまな美白成分を配合した医薬部外品が有効でしょう。
成分やテクスチャーなど、自分の好みのものを見つけるとお手入れが続きやすいですね。
医療機関だとハイドロキノンやレチノイン酸といった効果の高い美白剤の処方が受けられます。
乾燥くすみ
乾燥でくすむとは、意外な気もしますが、乾燥によるくすみにはなんといっても保湿が大切です。
セラミドやコラーゲンといったうるおい成分をたっぷりと角質層に届けるようにしましょう。
角質細胞をみずみずしく、ふっくらした状態を目指します。
化粧水単独では保湿になりませんので、必ず保湿効果の高い美容液やクリームを塗ります。
また、乾燥肌の女性は洗いすぎないことも大切ですよ。
関連:プロテオグリカンの効果~肌には原液とサプリはどっちを使えば良い?
血行不良による青ぐすみ
血行不良によるくすみには、マッサージがオススメです。
指が滑らかにすべるようにするために、マッサージ用のクリームを使いましょう。
肌を刺激しないようにやさしくマッサージするのがコツです。
朝、肌のくすみが気になって、化粧のりが悪いときは、2~3分マッサージしてからファンデーションを塗ると良いでしょう。
また、日頃から身体を冷やさずに適度に運動するなど、血行をよくするような生活習慣を心がけてください。
汚れくすみ
汚れによるくすみの原因は古い角質が蓄積によるものです。
ケミカルピーリングでお肌のターンオーバーを整えることがオススメです。
ピーリング用の化粧品を使用します。
ピーリング用化粧品は肌への刺激が強いので、体調の悪い時や、肌に傷などがある場合は避けます。
余分な角質のみを取り除くようにしましょう。
ピーリング後の肌はとても敏感になっています。
クリームやバームでしっかりと保湿しましょう。
プロの手を借りて確実なピーリングを受けたい人は、皮膚科を受診してください。
糖化による黄くすみ・茶くすみ
糖化による黄くすみは、原因となるAGEs(終末糖化産物)を作らないため、糖質過多の食生活を見直すことが大切です。
甘いお菓子を控える、ご飯や小麦・トウモロコシなどの糖質を控えるといった食生活の見直しをオススメします。
また、食事の際には葉野菜から食べるなど、食べ方も工夫しましょう。
また、糖化したコラーゲン線維は元に戻りません。
どうしても糖化によるくすみを改善したい場合は、皮膚科クリニックでCO2フラクショナルレーザーの施術を受けて、肌のリニューアルを図ることが可能です。
関連:黄ぐすみの改善には時間がかかる~原因の糖化を予防が最善策~
濃い産毛くすみ
ムダ毛処理にはカミソリでの剃毛が一番安全ですが、繰り返し行っているとバリア障害から肌荒れや、メラニンくすみの悪化につながることもあります。
信頼できる医療機関でレーザー脱毛を受けると良いでしょう。
脱毛効果のほか、メラニンくすみも解消されます。
化粧品などによる油やけ
古くなった化粧品が原因で起きる刺激性皮膚炎と炎症後色素沈着を油谷やけといいます。
なかなか減らないリップカラーやアイシャドウにも消費期限があります。
2年、3年と劣化した化粧品は肌のトラブルのもとになり、炎症を起こすことでシミやくすみの原因となります。
残ってもったいないと思っても、思い切って捨てましょう。
また化粧して時間が経つと、お肌の上で化粧品の油脂成分が酸化しています。
一日の終わりには、どんなに疲れていても必ずお化粧を落とすことを忘れないでください。
ターンオーバーの正常化
肌の新陳代謝、つまり肌の生まれ変わりをターンオーバーといいます。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織からできています。
さらに表皮は基底層(きていそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・顆粒層(かりゅうそう)・角質層(かくしつそう)と4層構造になっています。
基底層で生まれた細胞は形を変えながらだんだん表面に押し上げられていき、無核となり死んだ状態で角化細胞となります。
この細胞は新しい細胞に、上へ上へ押し上げられるようにして表面まで上がります。
そして最後はアカとなって自然にはがれ落ちる構造となっています。
このサイクルがターンオーバーです。
ターンオーバーの速度は体の部位によって異なります。
顔の皮膚で言えば、基底層から顆粒層まで14~30日、角質細胞となってはがれ落ちるまで10日~20日程度と言われています。
個人差はありますが約28日程度かけて行われることになります。
これが加齢やストレスによりサイクルが乱れることがあります。
正常なターンオーバーを促すには、以下の点に気をつけましょう。
正しい生活習慣
正しい生活習慣の中でも、睡眠と食事は特に気をつけたいところです。
ストレスをためないことも大切ですので、肌のためにも気分のリフレッシュを定期的にしましょう。
喫煙する人は、喫煙もターンオーバーを乱す原因となりますので気をつけましょう。
肌の洗いすぎ
洗浄力の高い洗顔料を使い続けていたり、ピーリングをしすぎたりすると、角質がを落ち過ぎてしまいます。
そうすると肌は外部からの刺激に負けないように、もっと角質を厚くしようとして、過角化になることがあります。
日よけと保湿
紫外線はターンオーバーサイクルを乱し、シミやそばかすといった肌トラブルを引き起こします。
紫外線は年間を通じて肌へ降り注いできます。
日焼け止めクリームや日傘などでブロックしてください。
化粧品や外出で汚れた肌は、1日の終わりに必ず保湿をして、肌の奥まで水分を届けましょう。
適度な水分と油分により正しいターンオーバーが行われます。
最後に…
肌のターンオーバーを正常化し、くすみのない肌を目指しましょう。
普段から鏡をみて肌の状態をチェックするようにしましょう。
少しでもくすみを放っておくと、ターンオーバーがどんどん乱れて、正常化するのにも時間を要します。
いち早く肌のトラブルに気づき、対処することで早く肌が回復しますよ。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
他にも、肌荒れやスキンケアに関する予防法や改善策、最新の美容情報などを配信していますので合わせて読んでいただけると幸いです。
出典元:http://skincarenomori.com
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