乾燥肌・オイリー肌・混合肌

季節ごが変わるごとに肌質に変化が・・・特に「乾燥肌・オイリー肌・混合肌」になってしまい、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?

もしくは一年中「乾燥肌」なんて方もいるかと思います。

実はそれらの原因が、すべて「水分不足」から来ているということはご存知だったでしょうか?

ここでは「乾燥肌・オイリー肌・混合肌」を引き起こす「水分不足」から始まる肌の悪循環のメカニズムに加え、それぞれの原因と対策についてお話しますので、肌荒れの悩みがそういった場合の方は参考にしてほしいと思います。

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皮脂と水分の関係

お肌のタイプをいう時に、「乾燥肌」とか「オイリー肌」と分類をしますが、肌の不調の根源は、皮脂と水分の関係にあります。

季節の変わり目になるといつもの化粧水がしみたり、赤くなったりするのも原因は皮脂と水分の量にあります。

肌は、水分と油分のバランスを自然と保っています

バランスを保つように外気の変化によって皮脂腺から脂を分泌したり、水分を保持したりしているのですが、このバランスが崩れてしまうと今まで使っていたスキンケアが合わないと感じたり、乾燥しすぎて肌にしみると感じることも出てきます。

このようなとき、まず自分の肌を見つめなおしてみましょう。

かさつきを感じる・ファンデーションがいつもよりうまくのらない・皮膚が白く粉を吹いてる、といった症状があれば乾燥している証拠です。

水分不足の肌は皮脂のみが余る状態になるため、テカテカしたりそこに汚れが付着して黒ずみになったりします。

ひどい場合は、一番外側にある角質がめくれ上がって、化粧水がしみたりします。

ですから、どんな肌質でも水分不足を解消すれば、理想的なバランスを保った肌になれるのです。

肌が乾燥する原因3つ

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正常な肌は、皮脂が自ら生成する皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・セラミドといった3要素が肌のバリアを作り、ホコリや細菌といった外部刺激や、花粉などのアレルゲンから肌を守ります。

こうして肌内部の水分が蒸発しない仕組みが自然と作り出されているのです。

しかし、肌が乾燥するとバリア機能が低下しています。

バリア機能が壊れる主な原因は3つあります。

皮脂量の低下

老人になると肌がかさついて、かゆくなったりする原因がこれにあたります。

自ら生成する皮脂量が減るため、外側から補わないと肌はどんどん乾燥してしまします。

NMF(天然保湿因子)量の低下

角質細胞内に存在するNMFには、肌の内側で水分を抱え込む性質があります。

このNMFによって、お肌の内側の水分量は一定に保たれるのです。

NMFは細胞のターンオーバーの過程で作り出されます。

ですからストレスや睡眠不足などでターンオーバーが乱れると、NMFも低下してしまうのです。

角質細胞間脂質の減少

角質細胞と角質細胞をつないで接着する働きが角質細胞間脂質です。

角質細胞間脂質とはセラミドが50%を占める脂質で、他の脂質と一緒に立体構造(ラメラ構造)とを作って水を挟み込んで保水しています。

角質細胞間脂質も肌のターンオーバーの過程で作り出されるものです。

当然、角質細胞間脂質が足りなくなれば保水機能も低下します。

アトピー性皮膚炎の人は、セラミドの量が通常の量と比べて3分の1ほどしかないと言われます。

肌が刺激に対して無防備な状態になるため、さまざまなアレルゲンが肌に進入しやすい状態なので皮膚炎を起こすのです。

 

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肌のタイプ別の改善策

モデル・3人

ここからは「乾燥肌」「オイリー肌」「混合肌」のタイプ別で、改善策を掘り下げて見ていきましょう。

乾燥肌(ドライ肌)

まず水分不足と聞いて連想するのが、この「乾燥肌」でしょう。

乾燥肌といっても、肌表面がカサカサしているドライ肌と、見た目はかさついていないけど内部で水分不足が起こっているインナードライ肌とがあります。

ただのドライ肌であれば、 表面から化粧水パックをたっぷり行った後で薄く乳液をすれば解消 されます。

インナードライ肌の場合は、改善までに少し時間がかかります。

肌の内部で水分が不足している状態ですので、肌は水分を逃がさないようにたくさん皮脂を分泌しようと働きます。

テカテカのお肌だと思いきや、実は内側がカラカラという肌にとって負担の多い状態になります。

まずは必要な皮脂をしっかり残しながら、 とにかく保湿を心がける ことが大切となってきます。

肌の水分成分に近い化粧水や、とろみのある化粧水を使って、肌の内部までしっかり届ける保湿を続けます。

オイリー肌

オイリー肌の多くは、インナードライからくるものです。

また肌の水分と油分のバランスは、ストレスなどの心的要因や、睡眠不足や環境の変化といった外的要因でもバランスが崩れます。

20代・30代の女性に多いのがストレス性で、肌の油分が多くなるオイリー肌です。

油分を過剰に取り除こうとしたり、保湿しきれなかったりするのもオイリー肌の原因となります。

テカテカしているからと、 洗浄力の強い洗顔料を使うのはやめましょう

また 油分が嫌だからとクリームや乳液を使わない 、というのもご法度です。

化粧水の後は必ず油分で膜を作り、水分を肌に閉じ込めましょう。

混合肌(オイリードライ肌)

日本人の多くはこの「混合肌」と言われています。

油分が分泌されやすいおでこと鼻まわり(Tゾーン)と、乾燥しやすい頬(Uゾーン)、どちらか気になる方だけを見て、肌質を決めてお手入れをしてはいけません。

混合肌であれば、 部位ごとに異なるお手入れが必要 です。

油分が多いTゾーンにはオイリー肌用の対応をし、Uゾーンにはドライ肌用の対応をします。

化粧水後の乳液も、Tゾーンはうすく、Uゾーンは厚めに塗るなど工夫が必要ですよ。

 

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乾燥肌の予防と対策

生活習慣・入浴

生活習慣の改善

乾燥肌の人は、まず生活習慣を見直しましょう。

肌に良くない生活習慣は、皮脂と水分のバランスを自ら保つことができなくなり、肌本来のバリア機能を低下させます。

それが、肌のかゆみやヒリヒリを引き起こします。

肌本来のバリア機能を正常化するためには、生活習慣を改善すれば良いのです。

特に、以下の点に気を付けて生活してみると、1か月ほどで効果が出ると思いますよ。

睡眠不足

俗にいうお肌のゴールデンタイムは、22時から2時と言われていましたが、近年の研究で、就寝後の3時間が肌に効果的な睡眠と言われるようになりました。

寝る1時間前から、眠りにつく準備をすると快眠が得られると言います。

寝る前に飲み食いしたり、ブルーライトを浴びたりせず、ゆったりと過ごしましょう。

寝る前に血糖値を下げておくのが快眠のポイントです。

関連睡眠力を高める5るの方法~美肌効果抜群の深い眠り~

入浴

肌の新陳代謝を高めるために、長く湯船につかり、汗を沢山かく人もいるかと思いますが、肌の保湿を考えると、マイナス効果です。

角質層の水分保持力を下げないように気を付けましょう。

ポイントは、「ぬるめで短時間」です。

熱めのお湯や長時間の入浴は、角質層をふやかしてしまいます。

そうすると、肌のバリア機能を高めるのに必要な細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)を流出させてしまうことになります。

ですから、お風呂やシャワーの温度は38~39℃くらいに設定し、湯船に浸かるのは20分程度にしたほうが良いでしょう。

また、入浴後の肌は細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)が剥ぎ落された状態です。

できるだけ早めに化粧水をつけ、保湿ケアをしましょう。

肌に刺激を与える衣服や寝具

枕カバーやタオルケット、掛布団のカバーなどは、顔や首まわりの皮膚に直接触れますね。

寝ている間にこすれたり、刺激を感じて掻いてしまったりといったことがないよう、肌触りのよいものを選ぶのがポイントです。

衣類では、直接肌に触れるものはコットンの肌着を身に着け、洋服の化学繊維が直接肌に触れないようにすると良いでしょう。

空気の乾燥・暖房機の熱

空気が乾燥していると、肌が乾燥してきてカサカサしてきます。

おそらく乾燥肌で間違いありません。

肌の角質層が健全で、内部までしっかりと保湿されていれば、空気が乾燥しても肌の水分保持力で乗り切れますが、既に角質層にダメージのある乾燥肌の場合は、水分を保持する力が弱いので、空気の乾燥はさらなるダメージとなりえます。

スキンケアで十分に保湿を行うほか、加湿器を使うなどして空気の乾燥を防ぎましょう。

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基礎化粧品の量は適量を守る

洗顔・泡

生活習慣を整えつつ、スキンケアもしっかりと行いましょう。

基本の手順をおさらいです。

  1. 保湿成分入りのクレンジング
  2. 保湿成分入りの洗顔
  3. 化粧水
  4. 美容液
  5. 乳液
  6. クリーム

関連基礎化粧品は正しい順番で使うことが大切!

クレンジングは、メイクの濃さによって選ぶと良いとされています。

オイルや水分ベースのリキッド、クリームタイプなどいろいろありますので、自分の肌に合ったクレンジング剤を見つけてみてください。

クレンジングでメイクを落とし洗顔で汚れを落としたら、しっかり保湿しましょう。

乾燥が気になる場所には、コットンに染み込ませた化粧水を肌の上に乗せておくのも効果的です。

美容液は肌が敏感になっていて、しみたり・かゆみがある場合は中止してください。

乳液とクリームは油分になります。

保湿した水分に膜を作って、水分を閉じ込める働きがあります。

過度な塗り過ぎは、ニキビなど別の肌トラブルにつながりかねません。

各基礎化粧品に記載されている「適量」を守り、正しく使いましょう。

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スキンケアは夜にしっかり

肌の再生は夜、寝ている間に行われます。

寝る前に保湿をしっかりと行い、夜の肌再生を活発にしましょう。

肌再生が正しく行われていけば、乾燥肌も改善してきます。

以下の2点は夜のうちに必ず行いましょう。

  • メイクはその日のうちに落とす
  • 洗顔後すぐの化粧水保湿

メイク汚れは肌再生を妨げます。

今まで頑張った生活習慣の改善も、1日のメイク落とし忘れで台無しになりますよ。

どんなに眠くても、かならずメイクは落としましょう。

洗顔後は肌がもっとも敏感になっています。

出来るだけ早く化粧水をつけて保湿をしてください。

関連化粧水の役割と効果~上手な塗り方~

Mato-MEMO

まとめメモ

肌が乾燥する原因は「水分不足」であることを長々と解説してきましたが、難しい言葉もたくさん出てきて理解できない方もいると思います。

その場合は「乾燥肌・オイリー肌・混合肌」になる原因はすべて、肌の水分が不足してしまうことで起きてしまうということと、解決策としては「保湿」することであるということを覚えてください。

ちなみに過剰な保湿はダメなので、化粧品などの基礎化粧品は必ず適量を使うようにしてください。

一日とかで改善されるものではないので、根気よく継続しましょう!

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

他にも、肌荒れやスキンケアに関する予防法や改善策、最新の美容情報などを配信していますので合わせて読んでいただけると幸いです。

出典:http://mycosme.jp


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