薬膳をやっていると、断食など関係ないだろうと思われがちなのですが、断食はとても重要な体への変化を起こすきっかけになります。
「現代人は食べ過ぎの蓄積で胃腸を疲弊し…未病から病気へ発展する人も中にはおられるのです。
そういう方へはファスティングをお勧めすることもありますよ。」私が尊敬してやまない薬膳師のAさんは70歳近いけれど、50歳そこそこにしか見えない人です(私はひそかに美魔女と呼んでおります)。
先日、美味しいお茶をご馳走していただきながら御話を聞いてまいりましたのでお話ししたいと思います!
さらに私の知り合いの酵素断食のプロにもお話を聞いて参りましたので、これからファンスティングをやってみたいと思われる方は是非参考になさってくださいね。
ファスティングとは
ファスティングというのは断食・絶食する(英語で「fasting」(fast=断食する の名詞形)ことですが、最近では「断食療法・絶食療法」とも呼ばれています。
ではもう少し突っ込んだお話しですが、「断食」と「絶食」はどう違うのでしょうか?
断食と絶食は違いがあったのです!
専門家の御話では「断食は主に宗教上の目的で行う場合を言い、医学的な目的で行った場合には「絶食」という呼び方をするという申し合わせが「絶食研究会」において昭和43年に規定されたというのです(そんな規定があったことにびっくりですが…)。
やがて「断食」は宗教上の理由を含めて自らの意思により一定期間食事を断ち、ヨガ・断食道場などの専門機関も含めて幅広く普及していきました。
一方、絶食は医学的な行為の一環も含めて健康診断や手術など、自分の意志とは関係なく食事をとれない状況などを指して言うようになりました。
そしてファスティングの語源は「断食・絶食」の両方を含みますが、現在では「断食」の意味合いが濃く優先されていると言えるのではないでしょうか。
断食は歴史的にもとても古く宗教的な儀式や修行の一形式として行われておりました。
キリスト教・ヒンズー教・ユダヤ教など、本当に多くの宗教での儀式として広く行われてきました。
また、宗教を含めた抗議や祈願といった主義主張でも食物を取らず意思を示す形としても行われているのですが、専門家の方々は「ざっと2000年以上は行われていたという歴史があります!」とおっしゃっておられました。
ちなみに日本では甲田光雄医師(1924年~2008年)がご自身の慢性胃腸病や様々な病気を克服するのに「断食」を知り試行錯誤の末に西式甲田療法を確立し、断食が日の目を見る結果を作りました。
ファスティングのやり方と効果
ファスティングは単にダイエット法としてだけではなく、健康法としても注目を集めております。
例えば現代人の内臓は多食になりがちで慢性疲労状態になりますが食事を断つことでデトックス効果が働き、肝臓・膵臓・胃腸に休養を与えることが出来ることが判ってきました。
しかし最初からヘビーな断食は無理ですし、体調を崩すことも十分あり得ますので専門家の意見をしっかり聞いて参りましたのでお伝えしましょう。
ダイエットを目的にしている方にお伝えしますと、方法は3つです。
安全なやり方
初級者はプチ断食から
夜断食をやってみる(プチ断食)
いきなり断食となると、体調を崩すこともありますので、まずは夕食時間から朝食までのダイエット(最近はプチ断食と呼ばれています)をお勧めします。
「朝はしっかり食べましょう!」と専門家は言いました。
「何故かというと、朝の事をブレックファーストといいますよね?
あれはですね、ファースト(断食)をブレイク(壊す・中断する)するので、断食中断となり、食を取ることで体地震のメカニズムで栄養が全身へ行渡らせることが出来るのです。
人間は少なくても食後90分で食べたものが消化されて、次の90分で胃の中の消化されたカスが胃事態の収縮運動で腸へ押し出す作業を行うので、3時間は次の食事との間を開けることが望ましいのです。
午後8時以降に食事や夜食と間食をしない場合には朝までの10時間前後が「断食の時間」になるわけです。
そうすると、胃腸がしっかり休めるので、体中に栄養を行渡らせることが出来るため一日のエネルギーの使い方に無駄がなくなり、ダイエット効果も高まるというわけです。
この方法で三日以上続けると胃腸の調子が良くなり、ダイエット効果が表れ始めますが平均して一か月後くらいにマイナス2キロ前後が望まれます。
たった2キロかと思われるかもしれませんが、実は筋力と骨のバランスや皮膚の状態を考えると何キロも一度に痩せるとなると皴やたるみが出て老けて見えるようになるので、2キロが一番理想だと言えます。
中級者のファスティング
3日間の本格ファスティング・ダイエット
モデルさんや、タレントさんがやっている最も人気のダイエット法が3日ファスティングです。
やった人の感想は「小顔になる・浮腫みが取れた・足のだるさが消えた・胃腸の調子が良くなった・ごはんが本当に美味しく感じる・熟睡できるようになった・お腹回りが細くなった」など、体験談から「やってよかった」と言われることが多いようです。
しかし、これは前準備も怠らないようにしないと、効果が出ない場合が多いのです(体験談)。
三日間、白湯を飲んで梅干しを活用する方法や、酵素ドリンクを活用する方法など「完全に飲まず食わず」を実践しないことが大切です。
なぜなら断食をすることは栄養素の供給を体内に行わないことであり、骨や筋肉への栄養が行渡らないばかりか、疲労させてしまうからです。
体液が抜けて痩せるというのは内臓に障害が残るとも言われています。(個人差はありますので、何ともない方もいらっしゃいます)
飢餓状態ながらも、塩分やミネラル(微量栄養素)を補給しながら酵素ドリンクを飲むことで胃腸内にある滞った栄養素を吸収させて活用することができるのですが、3日が限度だという専門家もいらっしゃいます。
上級者のファスティング
トレーニングを加えた7日以上のファスティング・ダイエット
プチ断食や3日間以上のファスティングを常に経験している方で、専門家に相談しながらこのダイエットを行っている方がいますが、実は相当お金をかけてやっているのを知りました。
皆さま、くれぐれも「7日間ごはん抜いて頑張ったらいいんでしょう」とはお考えにならないでください。
そんなことをすると、脳の中にアドレナリンやドーパミンという人間に最も危険なホルモンが出てメンタルを病んでしまう場合もあるのです。
実際、私の周りで拒食症や、それが基になり過食症と拒食症を繰り返す人等、自分で自分を壊した人たちを沢山見てきました。
その人たちは脳が壊れている間「幸せ」なのかもしれませんが周りから見たら「終わったな…」と言われるようになります。
上級者は7日間のダイエットを行うためにファスティングを決行する場合には準備をするのです。
前々日から始めて効果が高くなる食事やファスティング中の運動(トレーニング)も欠かしません。
7日間はメニューを決めて予定をきちんとこなしながら過ごすのです。
メンタル・体力・知力を強くしながらダイエットを行います。
ある意味プロフェッショナルのファスティングとでもいうべきでしょうか。
カリスマ性のあるモデルさんやタレントさんは、自身が発信する目標を見失わないのです。
とある有名なモデルさんは美しくなるのも表現方法の一つだと考えているそうで、まずは自分が内面からキレイになるためメンタルや知識力を深めていると話してくれました。
さらに、7日間しっかりと睡眠時間を確保しながら3時間程の運動(トレーニング)メニューもこなすそうです。
ゆっくり歩くことや呼吸法(鼻から息を吸い、口から吐くことを意識しながら行うこと)をメニューに取り入れて壁押しやストレッチなどの負担が少ないものを選んで行うことがポイントですよと話してくれました。
7日間のファスティングが終わったら、重湯と梅干から始めて、食生活は消化の良いもの中心で構成します。
人により個人差はありますが、3キロから5キロは体重が減少してダイエットになりますが、続けて始めたりしないようにしましょう。
初めて7日間やった人は出来れば2週間は間隔をあけて、体調を戻してから次の7日間を始めてください。
2週間の間は朝食をしっかり食べて、時間通りの規則正しい生活を心がけて食事を上手にとりながら夜のプチ断食(午後8時以降は食事や間食をしない)を合わせて行えば理論的には、お肌・筋力・骨への栄養素をカットすることなく動きが活発になった状態で体に栄養素が巡るため育毛効果もあるので、さらにいい結果が生まれることになります。
しかし副作用が全くないわけではなく、御自身が実は病気を抱えていたという事例もありますので、7日のダイエットを目的に断食をされる場合には健康状態をきちんと把握して行ったほうが良いという医師もいらっしゃいます。
私自身は胃腸障害が酷いのでお医者様から「三日間くらいならやっても構いませんが、完全断食より健康目的のプチ断食にしておいてくださいね」と言われました。
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Mato-MEMO
ファスティングの効果はダイエットだけではなく健康面でもとても良いことが沢山あることが判りました。
ダイエットとしてはプチ断食より3日間のダイエットが効果を表しやすいようですが、ただ断食するだけではなくて少しだけストレッチや体を動かすことで、より効果が高まることがわかってきました。
また塩分補給・酵素ドリンクなどを摂りいれて、睡眠時間をきちんととって適度な運動をプラスすると体内の脂肪燃焼効率が高まるためファスティングをすることで、健康になれることもわかりました。
ファスティングを修了した日からは重湯やお粥から始めて消化に良いものを食べることが大切ですが、よく噛んで消化することでより良い結果が得られて、胃腸を通じて体内に送られる栄養効果が肌や髪を艶やかにしてくれることも最近の研究で証明されています。
初めてのファスティング体験者はいきなり数日間のダイエットから始めず、まずは夜8時以降からの食事・夜食・おやつを食べることを止めて、朝まで辛抱するプチ・ファスティングから始めてみては如何でしょうか。
体を慣らしながらコアなファスティングへとトライされることをお勧め致します。
また長期のファスティングを決行される場合には、健康診断など御自身の体調をきちんと把握してから行うことをお勧め致します。
私自身3日間のファスティングが一番効果を得ることが出来ました(1ヶ月で3キロ減)ので、1ヶ月に一回くらいずつ続けながらプチ断食と組み合わせてやりたいと思います。
健康にファスティングを行っていただき、ダイエットと美しさが得られますように願っております!
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