「紫外線が肌に良くないことはなんとなく知ってるけど、詳しくはよくわからない・・・」という方も多いのではないでしょうか。
オゾン層が破壊されて紫外線が強くなったとか、夏の方が紫外線は強いとか、様々な情報を耳にしますね。
皆さん日焼け止めを塗ったり、長袖を着たりなにかしらの対策をされているかと思います。
日焼けはシミの原因になったり、皮膚がんになる可能性も上げてしまいますし、美容のためにも健康のためにも、今のうちにしっかりとケアしておきたいですよね!
しかし、紫外線の与える影響は、お肌に対してだけではありません。
私たちが想像しているよりも、紫外線はもっと怖いものだったんです!
そこで今回は、しっかりと適切な対策をし、紫外線の与える様々な悪影響から身を守ることができるよう、詳しくご紹介したいと思います。
紫外線とは
私たちの健康や体を脅かしかねない紫外線とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
太陽から出ている光は波長によって区別されているのですが、その中の波長の短くエネルギーが強い、肉眼では見ることができない光が紫外線です。
天気に左右されることはなく、1年中紫外線は降り注いでいるそうです。
夏だけや、晴れた日だけの対策ではだめ、ということですね(-_-)
目に見える光である「可視光線」は「赤色・橙色・黄色・緑色・青色・藍色そして紫色の7色」、つまりたまに目にする「虹」の色で構成されているのはご存知かと思います。
紫外線は紫の外側に位置する光線です。
なるほど・・・紫の外側にある線だから、「紫外線」なんですね。
良く耳にする「UV」というワードは、「紫色を越えている」という意味のラテン語である「ultra-violet(ウルトラバイオレット)」を略したものです。
ウルトラバイオレット・・・とっても強そう!
紫外線にも3種類あり、「UV-A波」「UV-B波」「UV-C波」の3種類に分けられています。
そのうち地球に到達しているのはA波とB波のみで、C波は上空のオゾン層や酸素分子などによって吸収されてしまい、地球には届かないんですね。
また、A波はあまり人間や生物に影響を与えないとは言われていますが、地表に到達する紫外線の約95パーセントはA波と言われており、皮膚の奥深くまで到達し、しわやたるみの原因になることもあります。
A波もあなどれないですよ!
B波はオゾンによって多くは吸収されますが、その残りが地球に到達します。
地球温暖化やフロンガスについてよく問題になっていますが、フロンガス等によって、紫外線を吸収してくれているオゾン層が壊されてしまうと、地表により多くの紫外線(主にB波)が到達することになり、生物に大きな悪影響を与えることになってしまう、ということが懸念されています。
B波は大変影響力が強いため、あまり影響のないと言われるA波と比較してみると、約1000倍も有害性が高いそうですよ!
B波は3から9月の間に主に降り注ぎ、その中でも特に7月から8月の夏の時期に紫外線の量が増すと言われています。
紫外線・・・365日油断できません。
私たちが気を付けなくてはならないのは、A波とB波だということが分かりましたね!
紫外線の悪影響
紫外線がどのようなものなのか、上記で簡単にお話しましたが、ここからは紫外線が与える悪影響についてご説明したいと思います。
日焼け・やけど
紫外線と言えば日焼けを気にする人が多いでしょう。
日焼けには種類があり、日差しを浴びた直後に肌が赤くなり、ひりひりしたり水ぶくれができるもの、そして赤い日焼けが落ち着いたのちに肌が黒くなってしまうものの2つです。
前者を「サンバーン」と言い、後者を「サンタン」と言うそうで、サンタンが一般的な日焼けに当たります。
前者は「やけど」の状態に入るんですね。
色素沈着
B波は肌の表皮に影響を強く与えるため、シミやそばかすの原因となり、日焼けや赤く炎症を起こしてしまうことになります。
B波によって肌表面に活性酸素が発生し、「メラニン色素」という物質をつくりだしてしまいます。
「メラニン色素」は、実は紫外線や活性酸素からのダメージを引き受け、肌の細胞を守る役割もしています。
本来は肌の表皮に現れたメラニンは、肌のターンオーバーによって埃や垢と一緒にはがれ落ちていくものなのですが、多くつくられすぎたメラニンは剥がれ落ちることができず、色素沈着し、シミやソバカスができてしまうんですね。
関連:シミ・そばかすの原因と対策~すべてはメラニンが天敵だった~
肌の老化
女性が最も嫌な紫外線の与える悪影響は、「老化」ではないでしょうか。
たるみ、しわなど、いつまでも若々しくありたい女性には大敵の紫外線。
注意すべきはA波です。
B波は表皮に影響を与えますが、A波は皮膚の深い部分、真皮にまで到達し、肌の内部に活性酸素を作り出してしまいます。
すると、うるおいやハリつやの元である「コラーゲン」や「エラスチン」が傷つき、しわやたるみなどの肌の老化を招いてしまいます。
また、A波は恐ろしいことに窓ガラスも貫通してしまうんですね。
逃げ場がないじゃないですか( ;∀;)
顔は気づいていないだけで、常に紫外線を浴びています。
対策せずに紫外線を浴び続けていると、年齢による老化ではない「光老化」という症状を起こしてしまうことがあります。
老化のなんと9割は、紫外線の影響だと言われているんですよ。
老化の原因がまさか年齢によるものじゃなかったなんて・・・。
若いうちから紫外線対策、肌ケアをしておいた方が良いと言われるのは、こういう理由があるんですね。
乾燥
紫外線によって肌の角質が剥がれ落ち、うるおいまで奪われてしまいます。
乾燥し、皮がむけ、かゆくなることでアトピーの原因になることもあるそうです。
皮膚がん
B波は、細胞のDNAを傷つける紫外線なので、遺伝子が変化し、皮膚がんを発生する原因になることもあります。
人間にはきちんと傷つけられたDNAを保全する機能も備わっていますので、すぐに皮膚がんになるというわけではありませんが、対策をしておくに越したことはありませんね。
髪の毛が痛む
髪の毛はアミノ酸などで構成されていますが、紫外線によってアミノ酸が酸化し、その他の毛髪を構成している物質がダメージを受け、傷ついてしまいます。
「タンパク質」や「ケラチン」という物質が傷つくと、髪が乾燥し表面が粗くなり、色素が薄くなり、光沢が失われ、強度が落ち、ぱさつく原因になります。
目の病気
紫外線によって、大切な「目」を傷つけてしまう可能性もあります。
- 白内障:日本人に多いという「皮質白内障」は、紫外線の影響で生じる場合が多いと言われています。
- 紫外線角膜炎:紫外線を強く浴びてしまったときにまれに生じる急性の角膜炎のことを言います。
- 翼状片:聞きなれない病気ですが、「翼状片」とは「白目の組織が黒目に侵入してしまう」という症状を引き起こし、ひどい場合は視力に障害をきたすこともあります。
アレルギー
それほど多くない症例ですが、日光アレルギーになってしまうこともあります。
光に当たることで皮膚にぽつぽつした湿疹や、赤みが生じるものです。
ひどいものだと激しい頭痛や吐き気を起こすこともあります。
紫外線対策
知れば知るほど恐ろしい紫外線。
どうすれば私たちの健康と肌を守ることができるのでしょうか。
目の対策
紫外線で大きなダメージを受けるのは肌だけではないとお話しましたが、目の紫外線対策はとっても大切ですよね。
眼球は外部にさらされており、非常に刺激を受けやすい部分です。
日光を長く浴びた時、目が充血したり傷んだりしたことはないでしょうか。
それはもしかすると紫外線により角膜や結膜部分に損傷を追っている可能性があります。
目のレンズの役割をしている「水晶体」はタンパク質やヒアルロン酸などから構成されているため、紫外線によってダメージを受けやすいのです(-_-)
UVカット効果のあるサングラスやメガネの着用で、目への刺激を約9割カットできると言われていますよ☆
日焼け止めについて
これは皆さんすでに行っている、最もオーソドックスな紫外線対策ですね。
しかし、ただ塗れば良いというものではないのです。
まずは、日焼け止めを塗る際の注意点についてご紹介します。
曇りの日
晴れた日にだけ日焼け止めを塗るという行為は非常に危険です。
曇りの日でも、実は紫外線の80パーセント以上は雲を貫通し、地表に到達しています。
日差しが弱いと紫外線も弱く感じがちですが、そのようなことはありません。
B波の量は減少していてもA波の量はほとんど変わらないと言って良いでしょう。
B波より影響力は強くないにせよ、しわやたるみの原因になるA波です。
曇りの日でもきちんと日焼け止めを塗るようにしましょう◎
塗り直し
日焼け止めは意外と汗をかいたりこすったりして落ちていることが多いです。
一度塗ったからといって、1日中塗りなおさないのはおすすめできません。
多少手間はかかりますが、2~3時間おき、外に出るたび、汗をかくたびにぬりなおすことをおすすめします♪
量
日焼け止めは肌が白くなってしまいますが、少量塗ったぐらいではあまり効果は期待できません。
顔だけでも1円玉2枚分ぐらいの量は使った方が良いとされていますよ^^
皮がむけやすい鼻の頭や、こすりやすい頬などはしっかりと丁寧に塗っておきましょう◎
成分・表示
日焼け止めの売り文句として良く耳にする「SPF」という言葉ですが、これの意味をご存知でしょうか。
「SPF」は、実はB波をカットする効果の高さを表していて数が大きいほど防止効果は高くなりますが、A波を予防する効果は含まれていません。
ちなみに、SPFは、「サンプロテクションファクター」の略です。
A波をカットする効果の高さは「PA」に注目しましょう。
「PA」は「プロテクショングレイドオブUVA」の略だそうです。
効果の強さを+の数で示してあるもので、プラスの数が4個あるものが最もA波を防止してくれます。
ただ強いものを使えば良いのではなく、外出の種類によって使い分けましょう^^
短時間で済む普段の外出は SPF15、PA+程度のもので良いでしょう。
ちょっと長めの外出なら、PA++にしても良いですね。
効果が高いものは、同時に肌へのダメージももちろんあります。
しっかりと使い分けることができるよう、用途に合った日焼け止めを準備しておきましょう!
体内から紫外線対策
今や「飲む日焼け止め」も人気が出ているように、外側からだけのケアではなく、体内からの紫外線対策に注目が集まっています。
強い紫外線から肌を守り、老化や肌トラブルを防いでくれるのが「βカロテン」「ビタミンE」、そして新陳代謝を活性化し、肌の調子を整えてくれるのが「ビタミンB2」や「亜鉛」だと言われています。
また、紫外線を吸収しやすくする食べ物を、外出前に控えるようにすることも大事です。
「ソラレン」という物質は、紫外線を吸収しやすくしてしまう効果があるんですね(-.-)
ちなみに、レモンやオレンジなどの柑橘類やキウイやいちじく、パセリや三つ葉などがこの成分を含んでいます。
柑橘類はビタミンを多く含んでいますから、いつ食べても良いように思われがちですが、外出前に食べてしまうと日焼けを悪化させてしまう恐れがありますよ。
紫外線の多い時間
冬よりも夏、特に7~8月は紫外線のピークだとご説明しましたが、1日の内でも紫外線が多い時間帯があります。
午前10時から午後2時までの時間です。
この時間帯に、1日に降る紫外線の量の約60パーセントを占めているそうです。
なるべくこの時間帯の外出は控えるか、普段より念入りな紫外線対策が必要かもしれません。
服装選び
外出をする際、日傘やUVカットの帽子などを付けている方を良く見ますが、上からの紫外線にのみ効果があり、実は地上から跳ね返ってくる紫外線には対処することができません。
私は日焼け止めをつけるのが面倒で、日傘と帽子だけで夏を乗り切ったことがあったのですが、対策しきれずに日焼けしてしまった記憶があります。
夏の長袖は暑く、嫌だなと感じる方も多いでしょうが、紫外線を直接皮膚に当てることがないよう長袖を着ることをおすすめします。
素材
紫外線対策としては、素材は繊維密度の細かく高いものを選ぶと良いでしょう◎
木綿や、ポリエステルの素材なんかは、紫外線対策には良いかと思います^^
色
着ている服の色でも紫外線対策になることをご存知でしょうか。
おそらく「黒色を着ると良い」とお思いの方が多いかと思います。
紫外線が通りやすい服、つまり透過率が高い洋服ほど、紫外線からのダメージが大きくなってしまうんですね。
透過率が高い色は、いわゆる明るい色です。
白やピンク、黄色やオレンジ色なんかも透過率が高い分類に入ります。
反対に透過率が低い色はというと、青や緑、一番は黒色というデータがあります。
諸説ありますが、白色だと透過率約60パーセントのところ、黒色だと約15パーセントという数字も出ているんですね☆
プラスα・裏技
今は100円ショップにも日焼け防止のアームカバーなどが売っています。
帽子や日傘のみでなく、極力露出を抑えた格好での外出を心がけた方が良いかもしれません♪
また、マスクも今や紫外線予防として使われています。
通常の顔のみを覆うマスクだけでなく、首の後ろまでを覆ってくれるフェイスカバータイプのマスクも登場しています。
何と紫外線カット率90パーセントから100パーセントだそうです◎
ドラックストアや薬局で簡単に手に入りますので、持っていて損はありませんね♪
Mato-MEMO
数年前に比べて、格段に紫外線の量は増え、強くなっています。
そのため、紫外線対策もきっちり行っていく必要があるんですね。
- 紫外線には2種類ある
- A波はしわやたるみ、B波はシミやソバカスの原因に
- 紫外線は日焼けだけではなく、目や髪などに様々な悪影響を与える
- 日焼け止めのSPFとPAに注目
- 用途に合った日焼け止めを使おう
- 黒くて繊維の細かい洋服を着よう
- 柑橘系のビタミンは外出後に摂ろう
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
他にも、肌荒れやスキンケアに関する予防法や改善策、最新の美容情報などを配信していますので合わせて読んでいただけると幸いです。
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